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泣ける話

決意表明

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決意表明

32歳の医師です。嫁も女医です。

最近、生活が荒んでいて、離婚を考えていますが、そんなことはどうでもいいです。

もともと医師を目指したのは父親の影響でした。

いつもカッコよく、いつも厳しく、いつも優しい父が大好きでした。

外来で患者さんに対して

「どうしました?」

の一言から始める診察が好きでした。

俺が医学部に入ってからは夜間の診療の手伝いなんかもしてました。

そのたびに

「オヤジすげえ、いつかは俺もオヤじみたいに・・・」

なんて思っていました。

程なく俺も医師になり、昨今の医師叩きブームを乗り越えつつ 、なんとか医師として生きてきました。

オヤジを目標に生きてきました。
まあ、クレーマー患者から神経を削り取られている毎日ですけど。

そんなある日、母から電話がかかってきました。

「なんかお父さんがおかしいんやけど・・・。」

実家に帰り、オヤジの様子をみてみることにしました。

オヤジは、自分の席にいて新聞を読んでいました。
俺の姿に気づくと、オヤジはハッとした表情になり、姿勢を正してこう言いました。

「どうしました?」

全てを悟った俺は涙を堪えることができませんでした。

そんな俺を見て、オヤジは泣いている患者さんに接するように

「うん、うん、きつかったねえ」

と優しい口調で声をかけてくれました。

俺が憧れた医師としてのオヤジは記憶の中だけなのかもしれません。

けど、これからは父としてのオヤジを大切にしていこうと思います。

以上、俺の決意表明でした。

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