忍者ブログ

泣ける話

金融屋をやっていた

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

コメント

ただいまコメントを受けつけておりません。

金融屋をやっていた

3年前の話。

当時、金融屋をやっていたんだけど<裏金>その年の夏。

いつものように追い込みかけに行ったら、親はとっくに消えていたんだけど子供が2人置いてかれてた。

5歳と3歳(上は男の子、下は女の子)

俺はまだペーペーで、周りの兄さんらと違って顔も怖くなかったらしく、家に行ったときすぐに下の子になつかれた。

ボロボロの服で風呂にも入ってなくて

「いつから親はいないんだ?」

って聞いても答えない。

「何食ってたんだ?」

って聞いたら、上の子は下をむいて泣いた。

下の子が「こっち」って手を引いて裏庭に俺をつれていった。

破れた金網を通って出たところは小学校の裏庭だった。

「あのね、みーちゃんこれ食べたの」って池を指す。

嫌な予感がした。

だってさ、その池って金魚がウヨウヨ泳いでるんだよ・・・。

2人を抱きかかえて家に戻ると、テーブルに小さいボウルと茶碗。

「お前ら・・・金魚食ってたのか・・・」

って聞いたら

「・・・うん」

すっげーやるせなくて涙がでて、俺もその場にいた兄さんらも泣いた。

すぐに兄さんがたくさんの食べ物と洋服を買ってきた。
近くの銭湯で体を洗ってやった。

その後、俺らじゃどうしようもないから施設に連絡をいれた。

連れていかれる時に

「お兄ちゃんありがとう」

って言ってた。

・・・全然ありがとうじゃねーよ・・・俺たちがお前らの親を追いつめたのに。

俺を含めて何人かはこの後仕事を抜けた。

ただ救われたのは、こいつらの親がきちんと出てきた事だった。

PR

ゲーム売れ筋ランキング
本の売れ筋ランキング
家電・カメラ の 人気度ランキング
新着ランキングを見る
ほしい物ランキングを見る
人気ギフトランキングを見る
PR

コメント

カテゴリー

最新記事

メールフォーム

PR