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泣ける話

最高の幼馴染

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最高の幼馴染

母が14年間の闘病生活の末、
亡くなった。
その母の闘病生活を「家族の様に支えてくれた幼馴染」が二人、僕にはいる。
中学生の頃に病に倒れた母は、
入退院を繰り返す日々が続いていた。
私は、食事や洗濯物を主婦同然に行っていたが、
ある日家のベルがなって玄関の扉を開けてみると、
たくさんの食材を持った幼馴染の姿があった。
「俺たちの得意料理を作ろうぜ!!」
と言いキッチンの中へとあがりこむ。
「お前は米を炊いてくれ」と、
言われるがままに米をとにかく炊けるだけ炊いた。
二人は慣れないながらにも包丁を一生懸命に使い野菜を切った。
メニューは、学校のキャンプで作った事があったばっかりのカレーだ。
そこに、色々な本やテレビで調べた調味料を加えていく二人。
ソースにチョコレートにヨーグルト、
そんな物を入れて本当に美味しく出来るのか不安になったが、
僕らはとにかく料理を楽しんだ。
3人で料理を作るなんて初めてだった。
3人で作ったカレーの味は一生忘れることの出来ない最高の味になった。
カレーを食べている途中で親父が帰って来て、
「父さんにもくれ」
といったので、
すぐに用意をすると

「こんなに美味しいカレーは食べたことが無いな。」
そう言って二人にありがとうと伝えてお小遣いを渡そうとしたが、
二人は「カレーのおかわりをしてくれればそれでいい。」と笑顔で返した。
そんな二人が母が亡くなった日に本当に家族の様にいつまでも泣きじゃくってくれた。
火葬の日に母と俺たち家族の乗った車をいつまでも、
涙を浮かべて頭を下げながら見送ってくれた姿を僕は一生忘れる事は無いだろう。
乳母車で3人並んで写っている頃からの最高の親友だ。
ありがとう。

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