忍者ブログ

泣ける話

我ながらすげえ母親を持ったもんだ

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

コメント

ただいまコメントを受けつけておりません。

我ながらすげえ母親を持ったもんだ

高校生1年になってすぐ母が肺ガンで入院した。

親父と相談の結果、告知はしなかった。

夏が過ぎ、秋が過ぎ、病気の劇的な進行とともに
母ももうこの病気は治らないことに気づき始めたと思う。

そして年末、危篤状態になった。

でも12月30日、意識を取り戻した。

母:今日は何月何日?
俺:12月30日だよ。

母:そうかい、ウチはねぇ、この町で3代愛されてきた八百屋だよ。
俺:うん、そうだね。

母:だからね、町の人に迷惑かけちゃいけないんだ。
俺:どういう意味だい?

母:せめて「さんがにち」が明けるまで、不幸は出しちゃいけない。あたしなんかのためにみんなに正月早々やな思いをさせちゃいけない。

そう言ったきり、母は年が明けて1月4日の明け方まで眠り続け、そして旅立って行きました。

我ながらすげぇ母親を持ったもんだと、誇らしかった。

やっぱね、もうダメと思った時には母のことを思い出します。

PR

ゲーム売れ筋ランキング
本の売れ筋ランキング
家電・カメラ の 人気度ランキング
新着ランキングを見る
ほしい物ランキングを見る
人気ギフトランキングを見る
PR

コメント

カテゴリー

最新記事

メールフォーム

PR